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zoom RSS 子どもの発達相談・検査について〜児童相談所勤務時代を顧みながら

<<   作成日時 : 2010/08/24 15:39   >>

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公務員を退職して、個人の心理相談室を開設して、8年ほど・・・

最近の子供さんのご相談は、軽度発達障害(高機能自閉症、アスペルガー障害、広汎性発達障害、ADHD・・・)についての相談が本当に多くなりました。

そこで気付いたことを、以前、児童相談所の心理判定員に就いていた頃には、思いも寄らなかったことを含めながら、以下にあげてみたいと思います。


@落ち着きがない等の「相談がある」ということは(特に保育所等からの紹介があった場合)
・・殆どの場合、子供は実際に発達上の偏りを有している。だから、「まあ様子を見ましょう」ではいけない。少なくとも子供の行動特徴に応じた即実践できるアドバイスが必要となる。


※保護者にとっては悩んだ末での相談、保育士さんたちにとっても非常に勧めにくいこと。その困難のプロセスを踏んで、やはり相談が必要ということになっての相談。「まあまあ」ですめば一番よいのですが、そう行かない何かがあると考えることが大切なようです。

(若い判定員時代は、「児相の高い敷居を超えてまで相談に来る」という主訴の重さに気付いていませんでした)



A知能(発達)検査で良い結果が出たとしても、それはあくまで、当該の検査(場面)に限られることが多い。

※検査は特別な環境(検査室は静かで余計な物はない)で、特別な配慮をもって行われています(子どもの目を引くような検査器具を、絶妙のタイミングで、しかも肯定的なストロークを常に与えながら提示)。
 このような検査(場面)の特殊性を、家庭や集団場面で再現することは、非常に困難なことです。

 「この条件があると、お子さんは、能力を思い切り発揮できるようですね」という大切なアドバイスをすることはできるのですが・・・

(若い判定員時代は、検査場面の特殊性に気付いておらず、「子どもは落ち着いていたし、結果も良かった。保護者や保育士さんが、過敏で、関わり方も不十分なのだろう」と考えて、よく、上から目線の助言をしていました。判定員として脂がのってきた頃に陥りやすい罠だったのかもしれません

(さらには、公的機関の職員が示した「ここでは特に問題はなし、様子をみましょう」が、実際に困っている保護者や保育士さんたちの「子供さんに関わる意欲を奪う」ことになっているとは夢にも思っていませんでした。)・・・ドラマより:事件は現場で起こってるんです!  



B標準化された知能検査や発達検査は、軽度発達障害の査定には、感度が低すぎる。

※軽度発達障害の子どもが苦手とする課題は、
「自由度の高い、開かれた状況や、感情が高ぶっている状態で、適応的な判断や、コントロールのきいた滑らかな行動をすること」ですが、
 当該の検査の多くは、「閉じた質問を、静かに机上でする事が多く」、子どもの能力の一部しか測定していないことが多いように思われます。

例1・・・ー○□△の模写(閉じた質問に類似)ができるのに、人物画(開かれた質問に類似)では、拙すぎる頭足人を描く子どもが多い。さらに人物描画自体を拒否する子供も多い。

例2・・・机上課題では落ち着いた取り組みを示す一方、キャッチボール(粗大運動+興奮を伴う)等に誘うと、途端に自己コントロールを失い、全く力任せにボール(お手玉などを使用)を投げつけてきたり、机上では気付かれなかった非常にギクシャクとした動きを示すことが多い。

(若い判定員時代は、「標準化された検査の結果=適応力も含めたその子の能力全体」と、ひどい思い違いをしていました。)

 現在、子供との面接には、描画とキャッチボール(布やお手玉等も使います。時には3つの玉も用います)を必ず含むようにしています・・この二つだけでも、標準化された検査以上の、実際の子供を把握することができるようです。
 上手い・下手は別として、人とのやりとりを楽しみながら実施でき、「終わりのけじめ」がしっかりできる子供は、集団での適応がよいようです。



とつれづれに書いてみましたが、もう一つ・・


○専門家の面接場面でさえ、実践できないことは、家庭では、なおさらに実践は困難である。

(判定員時代は、実践的な子供さんとの関わりは少なく、保護者へのアドバイスばかりしていました。)
(面接場面で実践できないことは、どこで聞きかじったか「親でさえ対応できないのに、何で他人の自分が対応できるんだ」 「こちらのアドバイスを咀嚼するのが保護者の役目」と心で発して、自分のふがいなさを隠蔽していました。まったく、ひどい奴でした)

今は、関わりの理論を、ひととおり保護者にも伝えながら、

「例えば、それはこんな風に」・・・と目の前で子供が活き活きと取り組んでいるのを見てもらうようにしています。

理論を、各々の子供さんの関心領域に合わせて実践すること、これが実に難しい(教材等の準備全般に時間もかかるし、お金もかかります)。しかし、そうしようと努力するところに、プロフェッショナリズムがあるのかなと思っています。
 
 




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